きつい…

オフの日がまったくないというのはなかなか身体にこたえるものですね;;
睡眠時間はそんなに削ったりはしてないんですが、慢性的な疲労で結構きてます;
今日はそんな疲れの影響か、TACの授業後、自習しようと思っても全く集中できず。
まぁこんな日もあろうと仕方なく今日はあまり勉強せずに帰ってきました。
とりあえず毎日移動が往復2時間くらいあるのが地味に身体にこたえてるのかもしれませんねー。
まぁこの2時間が結構読書とかで有意義に使えるいい時間ではあるんですが、結構疲れます。


来年は学校の時間割を工夫して休める日を作りたいなぁ。
まぁ勉強も大変になるけど、今のスケジュールだとどう考えてもオフの日が作れない。
一日オフにできる日を設けて、その日は基本的に一日自習するけどきついときには一日オフにするみたいな。



さて話は変わりますが、今日読み終わった本。

名門アーサーアンダーセン消滅の軌跡―公正な監査とリスク管理のプロ集団に何が起こったか元社員らが書いた内幕ストーリー (SPRINGER EXECUTIVE EDUCATION SERIESトップ・マネジメント教育叢書)

名門アーサーアンダーセン消滅の軌跡―公正な監査とリスク管理のプロ集団に何が起こったか元社員らが書いた内幕ストーリー (SPRINGER EXECUTIVE EDUCATION SERIESトップ・マネジメント教育叢書)


あのエンロン事件をきっかけに崩壊した世界屈指の監査法人アーサーアンダーセンのお話。
アンダーセン崩壊の本当の原因。


別にこの本が必読というわけではないですが、このエンロン-アンダーセン事件については会計業界に身を置く人間にとっては常識としておさえなければならないことですよね。
まぁ今更といっちゃ今更ではありますが。


なんだか、この本を読んだ後にアンダーセンの歴史を、世界の歴史の常識に照らし合わしてみると、このアンダーセン崩壊は必然的というか、そんな気がした。
アンダーセンは当初、アーサー・E・アンダーセンによって創始された。
彼は独自の経営方針をもとに、会計業務から社員養成まで、すべて自分の監視のもとで行っていた。
いわゆるワンマン経営というものだ。
彼は弟子を育てながらも、その弟子がいざ頭角を現し始めると左遷するなど、最後の最後まで自分の権力を維持したそうだ。
しかしそのワンマンによる経営方針によってアンダーセン内部の結束は強固なものとなり、アンダーセンは監査法人としての強固な基盤を築くことに成功した。


しかし彼の死後は、会社は部門ごとに分裂した。
それまではすべて本部(アーサー・E・アンダーセン)の指令の下統括されていた各部門であったが、それぞれの部門にある程度の裁量が託され、結果的に社内の結束は以前ほどのものではなくなり、社員同士の関係を次第に希薄になっていった。


そのうち、中でもコンサルティングが急成長をとげ、監査収入よりもコンサルティング収入が上回るようになった。
こうしてコンサルティングの独立が進み、最終的には分裂。







まぁかなり省いて書いているのでだいぶわかりにくい文章になってますがご了承を。


要は、一代にして築き上げた中央集権体制はその後地方分権化が進むことによって次第に求心力を失い、全体的な弱体化を伴いながら最終的には破滅する、という歴史の定番とでもいうべき流れを追ってるわけです。
歴史においても、一代でなくても一度築かれた中央集権体制も、何かのきっかけで地方に裁量を与えることによってそこから弱体化が急速に進む例はよくありますよね。
例えばビザンツ帝国なんかはまさにそうだと思います。
もっとも、地方に裁量を与えざるを得ないという時点で、そうゆうカリスマ的な指導者がいなくなっているわけで、結局極端な中央集権体制というのはカリスマ的指導者が連続的に出現しなければならず、半永久的にそのような指導者が現れることなどないわけだから、そのように築かれた体制というのはすぐに破滅するということですよね。
ビザンツ帝国自体はかなり長かったですが、実際権力をもってた時期というのはその長い期間のうちごく一部ですしね。



まぁ、歴史の必然は会社レベルでも起きる、ということでしょうか。