麻生内閣不支持率7割超

だそうな。
これものすごい数字ですよ。支持率低迷なんて言うのはままある話だけれども、不支持率がこれほどまでに高いというのはとんでもない。ちなみに具体的な数字を出すと、支持率20.4%、不支持率72.3%(読売新聞社9〜11日実施全国世論調査(電話方式))ということです。日本では非常に多く見受けられる「どちらともいえない」という人がほとんどいなくて、今までそうだったような人たちがみんなはっきりと「不支持」を表明しているのです。
これは歴代内閣においても最高(低?)水準です。というか一番なのかも。気になる方は調べてみてください。
ちなみにあの悪名高い*1森内閣時代でも、不支持率は最高時でも5割強だったのです。これと比較しても麻生内閣がいかに国民から嫌われているか(支持されていないか)がわかりますよね。
それほどまでに国民は定額給付金問題について怒っているのでしょう。これほど国民の大多数が批判している「愚策」が承認されようとしているというのは、民主主義なのにというべきか、民主主義だからこそというべきかはわかりませんが、いずれにしてもなんだか情けなくなります。
麻生さん自身も本当はもはや定額給付金が費用対効果で考えた場合にやるべきでないとわかっているのではないでしょうか。でもなんだかここまできちゃったからには引っ込みがつかないだけなんじゃないでしょうか。
橋下大阪府知事は以前「大阪府では給付対象は年収400万以下の低所得者とし、残額は学校設備等の耐震補強等にまわしたい」との考えを発表しました。僕は彼の言うことは毎回いちいち正論だなぁと感心します。ただ言い方が真っ直ぐなおかつ豪速球であるがために、周りのお役人さんをはじめとした頭の固い方々は受け取れないだけなんだと思います。
さて橋下府知事がこのように言ったことを「単なるパフォーマンスだ」と批判する専門家もいましたが、果たしてそうでしょうか。僕は、このような考えを発表することで、「投資するべき対象がはっきりと存在していること」を明らかにし、「もっとよく考えて投資対象を定めること」を、国民を代表して示したのだと思います。そういった意味では「パフォーマンス」とも言えるかも知れませんが、「単なるパフォーマンス」といってしまえるような無意味なものではなかったと思います。
この府知事の発言に代表されることを国民が皆同じように考えているのです。何もせずに1万2000円を得られるというのにもかかわらず、これまでにない反発感を露わにしているのです。それがこの不支持率7割の意味するところでしょう。
それでもやはり我々は1万2000円を頂けてしまうでしょう。

*1:えひめ丸事件など