センター試験一日目

国語英語は全体的に難化傾向だったようですね。一応国語の評論だけ解いてみたので、感想をさくっと書こうと思います。
とりあえずは駿台河合塾の傾向分析を確認してみましょう。

ここ数年見られなかった現代社会論からの出題。本文の論理構造に即した出題は例年どおりだが、選択肢の吟味にてこずるものもあり、昨年よりやや難化した。問6は若干形が変わったものの、引用や例などの文中での役割を問うねらいは昨年を踏襲している。

駿台予備学校HPより

第1問(評論)は、本文自体は読みやすいものであったが、文章量が大幅に増加しただけでなく、選択肢の判別が紛らわしく、全体として難化した。

河合塾HPより


大体揃った分析ですね。以下は僕なりの分析というか感想です。
まず文章量についてですが、文字数的には大幅な増加というようですが、問題を解く上では読む必要のない箇所が多く、むしろ結果的には少ないように思えます。ただし条件付きで。それは傍線部Aを確実に取れたかどうかにかかっているということです。もっともこれは本文に限らず現代文の問題としてはごく当たり前なのですが。
具体的には、傍線部Aの問いで、「複数オニ」や「陣オニ」の利己性をきちんと説明できたか(解答できたか)ということですね。結局このあとの問いは基本的にはこの私的エゴイズムに立脚した市民社会とそこからの逃避という構図で論理が進んでいきますので、ここの対比をしっかりと取れたかどうかということですね。
実際の問題の解き方としては、傍線部Aだけではそこまでの全体像は見えませんが、まずは従来の隠れん坊との対比でAを解き、その次の段落以降で、それがもつ利己的な部分というものがはっきりわかります。例えば裏切り行為の説明などがありました。そういった意味では傍線部Bの問題が決定的だったのかも知れません。
傍線部Cはおそらく今回の設問では一番の難所だったのではないでしょうか。僕も多少迷いましたが、しかし消去法でいけます。また実践的とは言えませんが(実際自分が受験生だったら消去法で行くという意味で積極的選択はある意味で結果論なのかもしれません)、ここでは、管理社会のコスモロジーからの逃避にもかかわらず、その逃避先で再びそれを感じてしまえば子供達としてはだめだ、という論理であり(かなりざっくりしてますが)、逃避の時点ではまだまた別のコスモロジーへの可能性はあるわけですね。「「陣オニ」や「高オニ」に同構造のコスモロジーを感じ取れば、子どもたちのからだは急速に熱中度を失う。」というのは、あくまで「同構造のコスモロジーを感じ取れば」という仮定に基づいてますよね。
傍線部Dはここまでに述べた対比がとれていれば間違えようのない問題ですね。対比関係が綺麗に述べられている選択肢は一つだけです。
問6はまぁいい加減な言い方になりますが、なんとなくですよね。← こういった問題は消去法でしょうね。
以上をまとめると、僕的な評価は「標準」ですかね。ただし昨年の評論は本当に簡単だったので、確かに昨年との比較ではやや難化ということでしょうか。
ちなみに僕はどうだったのかと言えば、こうやって偉そうに書いてるからには一応評論に関しては全部できました。他は解いてません。


もしこれを読んでいる受験生がいたら、おそらく国語の先生にも散々言われていることだとは思いますが、とにかく「対比」というものを意識しましょう。文章中で何と何が対比になっているのか、という文章全体の論理構造を捉えることが最も重要です。これは現代文に限らず英語などの読解問題に共通して言えることでしょう。
さて、明日は理系科目ですね!明日は朝早くから応援です。応援ってことは受験生より早く行かないといけないわけで、つまりは自分が受験の時よりも早く行かなきゃいけないんですよねw
まぁもし元気があれば数学あたりでも解いてみます。


ちなみになんで僕がこんなことわざわざするかというとですね、まぁ要は趣味なんです。←