夢カラ醒メナイデ?

 本当はいい加減哲学のまねごとのような実のない話ばかりするのはやめにしたい。もっと世界の実体的な部分を捉えて建設的に思考していきたい。でも現状ではどうやったってそれは無理なこともわかっているから歯がゆい。今の僕には空虚な妄想をすることしかできない。
 「百聞は一見にしかず」という言葉は「実際に自分の目で見た方が良いよ」程度の意味だけでなく、むしろ「自分の目で見たもの以外は語るな」くらいの意味まで含んでいると思う。とすれば、まだ社会の現実を何ら自分の目で見てない僕なんかはそれらについて何も語る資格はない。資格はない、というか、語ったところで妄想に終わるだけだ。
 早く現実と向き合いたいなぁ。大学生という身分であるうちはずっとほわほわと夢の中を漂っていられる。それはとても心地の良いことだ。ともすればずっと大学生でありたいとも思ってしまいがちだ。だけども、大学生であるうちは、所詮寝言を言える程度なもので、まぁ、寝言を言っていれば許されるという意味でモラトリアムなのかもしれない。
 まぁ、夢から醒めてしまえば一生戻れないから、今はこの焦燥感を抑えつつモラトリアムを満喫しようと思う。とはいってもやっぱり、少しでも現実に近い夢を見られるようにしたいなぁ。あと2年間。